弾き語りorエレキ
まずは弾き語りをするのがハードルが低いと思うので、弾き語りから説明していきます。
エレキだと、バンドで演奏する前提だったり、エフェクターと呼ばれる機材が必要だったりと人を集めたり道具をそろえたりと面倒なので、まずはコードを弾いてそれに合わせて歌うのが良いと思います。
まず覚えること
ハ長調の「ダイアトニックコード」と呼ばれるものを覚えましょう。
ダイアトニックコードとは、ある音階の音を一つ飛ばしで(3度堆積で)積み重ねた和音のことです。
3和音と4和音をまずは覚えるとよいです。
ハ長調のダイアトニックコードは下記7個です。
C(ドミソ)
D(レファラ)
Em(ミソシ)
F(ファラド)
G(ソシレ)
Am(ラドミ)
Bm-5(シレファ)
Bm-5はあまり使いません。平行調のイ短調でツーファイブをするときとか特定の流れの中で使います。
Emは「イーマイナー」と読みます。
例えば上記を丸暗記すると何がうれしいかというと、
Emが「ミソシ」であるなら、Eの構成音は?と聞かれたら、メジャーコードにすればよいので「ミソ#シ」と頭の中ですぐに導くことができます。
次に覚えること
コードフォームを覚えるときに、どの弦が何の音かというところまで一緒に覚えましょう。
そうすると、例えば有名なCコードのコードフォームに関して、オクターブ違いで重複している「ド」の音があるのですが、
これのうち片方を半音下げて「シ」にしてあげれば「ドミソシ」という和音ができてCM7というコードフォームを導くことができます。
平行移動という考え方
開放弦を使わないコードフォームは「平行移動」ができます。
これはピアノなどにはない、弦楽器の強みです。
どういうことかというと、「ドミソ」というメジャーコードの構成音をすべて二つ上げると「レファ#ラ」というDメジャーコードになりますが、これはCメジャーコードのコードフォームを崩さないで2フレット高いほうへずらすことと同じということです。
俗にいうFのコードフォームとBのコードフォームはそれぞれ開放弦を使わないコードフォームなので、平行移動ができます。
平行移動をすると、コード(和音)の種類は変わらず、コードの根音だけが変わります。
カポタスト
よく言われる「Fの壁」というやつです。
コードフォームのFはギター上級者でも押さえづらいことには変わりないので、多用はしたくないです。
そこで使われるのがカポタストです。
カポタストは装着すると装着したところを開放弦とみなして、すべての音を半音n個分上げることができます。
つまり、2フレットに装着して、ハ長調の「つもり」で弾けば二長調になるということです。
ハ長調以外のダイアトニックコードを確認してもらうとわかるのですが、ギターのダイアトニックコードはハ長調のものとト長調のものがFの形のコードフォームがあまり登場しないで弾けます。つまり、ギターはハ長調とト長調が弾き語りしやすいです。
なので、弾き語りしたい曲があったら、その曲のキーがハ長調またはト長調から数えて何個分上か、ということを考えればよいです。
例えばイ長調の曲を弾き語りするなら、2フレットにカポタストをつけてト長調の「つもり」で弾けばよいということです。